始祖鳥記 飯嶋和一著

江戸時代の市政が停滞し民が困窮している頃に、空を飛ぶことを目指した一人の男についての物語。

新聞のよく日曜日にありそうな著名人の愛書紹介の欄で見つけて、即電子書籍買い。

 

 なんとなく、世の中に今までなかった刺激を与える物語が好き。

 

海の近く、凧揚げが盛んな地域出身

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表具師という職人さん

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幼少の頃からなんとなく遠くに行けるイメージを持つ

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鳥は翼の面積に対して体重が断然軽いことへの気付き

 

思い付きは、その人の色々なバックグラウンドが積み重なって生まれるもの。

生き方が現れるものなのだと強く思いました。

 

ところで物語の途中で、主人公は知人が船頭をする船の船乗りになる場面がありました。

空のお話と思っていたのだけれども、思わず航海のシーンも味わえてオトクな気分になりました。間切り走法は、いわゆるクローズホールドで風上に上りタックを繰り返して上っていくことですよね。

昔から行われていたのであれば、きっと私もできるはず。

 

非常に読後感の良い物語でした。